特徴

「個別最適化」の実現

子どもが学びを好きになるかどうかは、

 わずかな環境の変化でころっと変わってしまうことがあります。

 実は、私自身もそうでした。


 私は中学時代は数学が得意でした。

 しかし、高校に入ると、数学がだんだん苦手になっていきました。

 当時は、公式を丸暗記するのに必死でした。

 一旦公式を覚えるものの、次のテストではすっかり忘れてしまっているので、

 勉強したことが全然定着していないのです。


 皆さんも(お子さんも)

 「テスト前に詰め込んで勉強するけど、全然覚えられない」

 「定期テストの点数は何とか取れるけど、実力テストになるとボロボロ」

 という経験はありませんか?


 もちろん、根本的な解決をせずとも、

 単純に力技で「テスト前の丸暗記」を毎回行う、という方法もあります。

 しかし、この方法は副作用が大きく、

 仮に結果を残せたとしても、間違いなく子どもは「勉強嫌い」になってしまうでしょう。


 そして、勉強嫌いになった子どもは、

 「高校や大学に入って親の目が届きにくくなると、

  勉強もせずにバイトやサークル三昧で卒業が危うい」

 などということが往々にしてあります。

 「勉強が嫌い」なら、「強制されないとやらない」のは当たり前ですよね。

 これでは結局、子どものためになっていない、というのは一目瞭然でしょう。


 「一時的に勉強して良い結果を出す」ことよりも、

 「生涯に渡って『学び続ける』ことを身につける」ことの方が、

 何倍もお子さんのためになりますよね。

 そうなると、どうすれば良いのかが気になると思います。


 最初にお知らせしておきます。

 残念ながら「特効薬」はありません。

 「劇薬はあるけど、副作用が大きい」というのは、上で述べたとおりです。

 丸暗記というお手軽な劇薬を口にしてしまうと、

 「勉強嫌い」という強烈な副作用が高確率で襲ってくるのです。


 「じゃあ結局どうすればいいのよ?」という声が聞こえてきますが、

 それに対する私の答えは、

 「子どもが学びを続けられる環境を提供し続ける」

 です。


 一言に「環境」といっても、様々な側面があります。

 分かりやすいのは「物理的な環境」ですね。

 いわゆる「教室」や「自習室」です。これがないと始まりません。


 さあ、「それがだけで子どもが進んで勉強するようになったら苦労しないよ」という声があっちこっちから聞こえてきました。


 そうですよね。もちろんその通りです。

 それだけで解決するほど、この問題の根は浅くありません。

 先程の話には、続きがあります。


 次なる「環境」の話です。

 「物理的な環境」の次は、「精神的な環境」です。

 つまり、「子どもが学ぶ意欲を引き出し、さらにそれを継続する」のです。

 これがポイントです。子どもが意欲を失う理由というのは、多岐にわたりますが、

 「勉強が理解できないから、やる気が出ない」ということが多いです。


 ならば、その解決策は、

 「どこで理解につまずいているのかを一緒に探し、それを解消する方法を一緒に考える」

 ことです。

 つまずいているところを子ども自身が発見し、克服するのがベストです。


 しかし、一人でつまずきを克服できる子どもはなかなかいません。

 そこで、我々がメンター(助言者、相談者)となって、

 時には子どもと悩み、時には話の聞き役に徹し、時にはアドバイスする。

 こういった関わり合いを通して、

 子どもが自主的に解決策を見つけ、実行できるような手助けをしていきます。


 ここで大切なのは、アドバイスをする側が

 「君は〇〇ができていないね。じゃあ、〇〇ができるように、〇〇の方法で〇〇をやりなさい」

 という指示ばかりをしないことです。


 一見、子どもがやるべきことを明確にしているのでよく見えるのですが、

 これは「子どもが考える力」を奪ってしまい、

 子どもを「言われたことだけをやるマシーン」にしてしまいます

 (もちろん教える側に悪意はなく、良かれと思ってやっているのですが…)。


 よく魚釣りで例えられますが、

 飢えている人に必要なのは「数匹の魚を釣って、与えること」ではなく、

 「今後使える魚の釣り方を教えること」なのです

 (ただし、瀕死状態の人には魚を釣ってあげることもあります)。


 このような環境を整えるには「個別最適化」が必要になります。

 「今この時」に必要なことは、子ども一人ひとり違うはずです。

 「今困っていること」「今悩んでいること」「今やりたいこと」「今やりたくないこと」は人それぞれなので、

 個別にアプローチすることが必要なのです。


 ちなみに、冒頭で述べたように、私は高校に入ってから数学が苦手になりましたが、

 その後に良きメンターに巡り会えたおかげで、再び数学が得意になりました。

 そこで身をもって「個別最適化の有効性」を感じました。

 あれだけ苦手に感じていた数学が180度転換したのは、我ながら驚きですが、

 今から考えてみると、やはりメンターの存在はとても大きかったです。


 もちろん進むのは自分自身なのですが、

 進む方向がわかる地図を示してくれるメンターがいないと、

 手探りで方向も分からず進み続けねばなりません。

 これでは効率もあがりませんし、

 目的地に着く前に嫌になってやめてしまう可能性が高いですよね。


 しかし、地図があれば「進むべき方向は間違っていないな」ということがわかるので、

 安心して進むことができます。

 (ただし、渡されるのは全自動ナビではないので、その都度進路の修正は必要です。

  もちろん、今話題の「自動運転」でもありません)


 そして、自分自身が数学が苦手になった経験を活かして、

 学習塾で小中学生をメインに教えてきました。

 その中で気づいたことは、

 「いつのまにか授業についていけなくなり、追いつけなくなった」

 という生徒が多いということです。

 当時の私の姿が重なって見えました。


 そして、この傾向は特に「数学と英語」において顕著でした。

 教科の特性上、積み重ねが重視されるためです。


 例えば、英語が苦手でも、

 「アルファベットなんか絶対覚えられない!ムリムリ!」

 という生徒はほとんどおらず、

 少なくともその時点では英語の授業についていけています。


 しかし、be動詞を習い、一般動詞(しかも3人称単数)と出会うと、

 そこで「授業についていけない!」となってしまう生徒は結構います

 (特に、「英語が全然わからないー」という生徒は、つまずくことが多いです)


 しかし、それを克服しないまま次の単元へ行くと、余計に分からなくなります。

 英語では、どの文章にも動詞は出てくるので、知識の積み重ねができないのです。

 そしてその状態でto不定詞を習うと、絶望します(笑)


 そうならないために、何が必要でしょうか。

 私は、上で述べた「個別最適化」を行い、「生徒が勉強(教科)を嫌いにならないこと」だと考えています。


 勉強が嫌いになると、

 「勉強をしなくなる→成績が下がる→勉強が嫌いになる→勉強をしなくなる・・・」

 という悪循環が出来上がってしまい、

 なかなか自分1人の力では抜け出せなくなってしまいます。


 逆に、「勉強は嫌いだったけど、少し分かると、大分マシになった」という生徒も大勢見てきました。

 勉強が嫌いでなければ、自分で努力を積み重ねられるようになるので、

 後は学習を効率的に進める仕組み作りなどの手を順番に打っていけば、

 どんどん前向きに学習するようになり、

 徐々に成績が上がっていく生徒が多いです。


 この、「徐々に」というところが大切で、

 特効薬のように成績を上げることも可能です

 (←それこそひたすら丸暗記。寝ても覚めても丸暗記)が、

 学習を好きになる(嫌いでなくなる)ことを優先した方が、

 長い目で見ると効果が高いです。

 自分で学習を進めていけるようになるので、

 嫌いだった教科にも取り組むようになっていきます。


 ところで、個別最適化と真逆なのが、学校や集団学習塾での一斉授業ですね。

 個別最適化を推している私ですが、こういった集団での学びも必要だと思います。

 ただし、条件付きで。


 その条件とは、

 「子ども同士が学び合う環境ができている」

 ことです。


 人間は社会的な動物なので、当然人との関わりが必要になってきます。

 そういったスキルを身につけるのが、学校などで一斉授業をする意味だと考えています。

 自分と異なる意見の人を説得したり、折衷案を出してみたり、妥協したり、

 勉強に限らず遊びの場面でも、様々なことを学ぶことができます。

 そういう意味では、一斉授業の意味は大いにあると思います。


 しかし、一方で「先生の授業を一方的に聞くだけ」というスタイルであれば、

 それは時代にそぐわないスタイルであり、

 私は個別最適化の方が確実に優れていると信じております。


 ただ、昔の私は「個別最適化」など知らず、

 小学校の教壇に立っていた時期があります。

 その時は、「先生の授業を一方的に聞くだけ」という

 古いスタイルを数多くやってしまっていました。

 そして、そのやり方では、多様な子どもたちを相手にする上で不十分だということを、

 身をもって知りました。


 その後、他の小学校にも勤務しましたが、

 30人を超える一斉授業の限界を感じ、

 教職を離れることにしました。

 当時の私には、スキルも知識も足りなかったのです。

 その時に「個別最適化」のことを少しでも知っていれば、

 また違った未来も見えたのに、と思うと今でも心残りです。


 その時の経験から、

 個に応じた学習の重要性を痛感し、

 個別学習塾を経営する決心をしました。


 集団での一斉授業とは違う、一人ひとりの生徒に合った、

 個別最適化された学びを支援していきます。


「頑張っているのに成績が伸びない」というあなたへ

 「なんで頑張っているのに成績が伸びないんだろう」と思っていませんか?

 「バカだからしょうがないんだよ」と思っていませんか?

 いいえ、違います。

 「頑張っている」時点で、あなたはバカではありません。

 たかが(というと怒られますが)勉強ができないくらいで

 自分をダメだなんて思わないで下さい。


 「がんばることができる」あなたはそれだけで「すばらしい」のです。

 実は、世の中には「頑張れない人」なんて、いっぱいいるんですよ。

 その中で、あなたは頑張っているんです。すばらしいじゃないですか。


 「でも、勉強はできないんだよ。あきらめるしかないのかな」と思うかもしれません。

 でも、それはちょっと待ってください。

 勉強ができないのは、「能力がない」のではなく、

 「やり方がまちがっている」場合が多いのです。


 「いやいや、教科書をちゃんと読んでるし、授業中はノートをきれいにとっているよ。単語テストの前に必死に覚えているし、それで何がダメなの?」


 そうですね、スポーツをやったことがある人なら想像しやすいと思いますが、

 狙ったところに投げる、強い球を打つ、速く走る、高く飛ぶなど、

 能力を最大限に引き出すには

 「正しいフォーム」

 というのがあります。


 もちろんフォームがめちゃくちゃでも、

 才能だけですごい球を投げる選手もいますが、

 基本的に正しいフォームでプレーする方が、

 良い結果が出ることが多いですよね。


 勉強も同じで、「正しいフォーム」というのがあります。

 ただし、基本的なフォームは同じでも、

 やはり個人差があるので、

 人それぞれ最適なフォームは違います。

 なので、まずは「正しいフォーム」を意識してみてください。


 「え、勉強の正しいフォームって何?」


 そうですよね、そこが気になりますよね。

 そこでまずお話したいのが、

 「インプット(入力)」と「アウトプット(出力)」

 の話です。


 ざっくり言うと、

 ・インプット…情報や知識を新たに吸収すること

 ・アウトプット…インプットを活かして、成果を生み出すこと

 です。


 単純に、

 ・インプット=暗記

 ・アウトプット=問題を解く、人に教える

 と考えてもらっても構いません。


 さて、「インプット」と「アウトプット」はどちらが大切でしょうか?

 こう聞かれると、「そりゃインプットもアウトプットも、どちらも大事でしょう」となりますよね。


 では質問を変えて、

 「インプット」と「アウトプット」のどちらが成績に直結するでしょうか?


 答えは……「アウトプット」です。


 なぜなら、「成績」というのは、

 「テスト」や「提出物」などの「アウトプット」によって判断されてしまうからです。

 あなたがいくら「インプット」していても、

 成績をつける人にはそれは見えないので、

 「インプット」では判断できないのです。


 ただ、こういう話をすると、

 「じゃあインプットはいらないんだ」という人がいますが、

 そういうことではありません。


 「アウトプット」をするためには、その前に「インプット」が必要なんです。

 自分の頭の中にない知識を出すのは無理ですよね

 (何かを「考える」にも知識が必要ですよね)


 さて、

 「インプットもアウトプットも両方大事なら、結局一緒じゃん!」

 と思ったかもしれませんが、それは半分正解です。


 もしあなたが、「十分な量のインプットとアウトプット」を行っているのであれば、

 確かにその通りです。


 しかし、「頑張っているけど、成果が出ない人」の多くは、

 「インプット」の割合が高く、「アウトプット」の量が少ないです。


 なぜなら、インプットをしていると、

 「今日も勉強をしたなー」

 という実感があるからです。


 逆に、アウトプットをしようとしても、

 問題が解けないと「勉強をした」という実感が少なく、

 必然的にアウトプットの量も減ってしまいます。


 「そんなこと言っても、問題が解けないんだからアウトプットできないんだよ」


 その気持ちも分かります。

 もちろん一番良いのは、

 その分からない問題を学校や学習塾の先生などに教えてもらうことですが、

 なかなかそれが難しい場合もあるかと思います。


 なので、始めはインプットにアウトプットの要素を加えるのがおすすめです。


 例えば、

 今までは「教科書を読むだけ」だったら、教科書を読んだ後に

 ・「誰かに説明する」「一問一答の問題集を解く」

 というアウトプットをやってみる。

 それだけでも、インプットだけをするよりも、効果的になります。


 そういったアウトプットが自然にできるようになってくると、実際に解ける問題も増えていくので、より多くのアウトプットをすることができるようになっていきます。


 アウトプットの方法など、細かく書くと長くなるので一旦ここまでにしますが、ぜひ意識的にアウトプットをしてみて下さい。

 日頃のがんばりを活かせるよう、応援しています!!

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