思い

「学び」とは、人間の本能であり、本来は楽しいはずです。

 たとえば、初めは言葉も分からない子供が自然と言葉を覚え、様々なことに疑問や興味を持つようになります(「なんで空は青いの?」「あれに触ってみよう」などなど)。

 しかし、学校へ行くようになり、「勉強」が始まると、多くの子供たちは「学び=勉強=面白くない」と考えるようになってしまいまいす。そうなると、勉強は苦行になってしまいます。

 「勉強=面白くない」と感じる理由はいくつもありますが、

 1.問題が解けないので、達成感を得られない

 2.勉強内容の意味が分からないので、丸暗記している

 3.勉強が何の役に立つか分からない

 などが上げられます。


 1.の「問題が解けないので、達成感を得られない」というのは、よくあるお悩みです。

 問題が解けないので達成感を得られず、周りの生徒と比べて自信を無くし、勉強が嫌いになってしまいます。

 しかし、適切な方法で、適切な量の学習をこなすことにより、徐々に達成感を得られるようになっていきます。

 すると、モチベーションが上がり、成績が上がる、という良い循環になります。

 ですので、学習の内容はもちろん、学習の計画を生徒とともに考え、励まし、良い循環に乗れるようなサポートをしていきます。


 2.の「勉強内容の意味が分からないので、丸暗記している」というのは、「問題はある程度解けるけど、勉強は嫌い」という生徒に多いです。

 仕事でも同じですが、やっている作業の「やる理由」「そうなる理屈」が分からないと、仮にその作業がこなせたとしても、仕事に対する面白みは感じられないと思います。

 勉強を丸暗記だけでこなしてしまうと、その瞬間はできた気分になれるかもしれませんし、小テストで良い点数を取れるかもしれません。しかし、それを実力テストや入試まで覚えているのは至難の技ですし、再び覚えようと思うと、最初に覚えようとした時と同じくらいの時間がかかります。そうなると、テスト前にはいつも暗記の時間が足らず、また自分の実力にも結び付きません。

 また、社会人になってからも、資格取得やスキルアップのために、学習が必要になる場面も出てきます。その時に、「内容を理解する」勉強法が身に付いているかどうかは、非常に大きな差になるので、ぜひ子どもの間の学習を活かし、大人になっても学び続けられる人であってほしいと思っています。

 ※念のため補足しますが、丸暗記=悪というわけではなく、丸暗記が必要なこともあります(英語の「不規則動詞の過去形」など)。ただ、抑えるべき理屈をしっかりと理解し、丸暗記に頼らない学習を推奨しています。


 3.の「勉強が何の役に立つか分からない」というのも、よく聞く悩みですね。

 役に立つか、立たないかの二分論で考えると、確かに多くの勉強が直接的には役に立たないものになってしまうかもしれません。私自身の生活を振り返っても、美術や技術はまったくと言っていいほど使っていません(←もちろん役立てている方もいらっしゃるとは思いますが)し、生徒に教える以外の場面で「二次方程式の解の公式」を使ったこともありません(笑)

 しかし、だからと言ってそれらを学ばなくて良い、ということではなく、学ぶ意義は大いにあります。

 例えば、小中学校で学習する算数や数学を考えると、日々の生活で様々な知識を活用しています。足し算、かけ算などの計算はもちろん、「速さ」の知識を使って移動時間を計算したり、「因数分解」を使って計算を楽にしたり、「期待値」を使って宝くじを買うか決めたり(←期待値から考えると宝くじは絶対に買わない選択肢になるのですが、それは一旦おいといて…)、いろいろな場面で使います。学習内容の丸暗記ではなく、内容を理解していることにより、様々な応用が利くようになるのです。

 また、別の視点から考えると、こういった学びを続けることで、「学びへの姿勢」を身につけることができます。学ぶことは大人になってからも必要で、その学びの姿勢を持ち続ければ、様々な資格、スキルを身につけるチャンスをつかむことができるのです。

 ちなみに、時代によって常識や知識はどんどん変化していくので、よく言われることではありますが、「すぐに役立つものはすぐに役立たなくなる」のです。そう考えると、成績を上げることも大切ですが、古い知識に取り残されないためにも、「学びの姿勢を身につける」重要性を感じて頂けると思います。


 このような「勉強=面白くない」の図式をなくし、学習に対する心理的障壁を可能な限り下げるようにいたします

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